どの方位からも光、風が入るよう窓の配置にこだわる

この建築は高校からの友人の住宅で敷地周辺は低層の住宅が立ち並ぶが比較的開けた場所である。

外観はやわらかい光を内部空間に取り入れる様に正面に花ブロックを用い南面以外は開口を絞りソリドとして見えるような計画とした。

部屋の配置は1階を家族で過ごすLDKと水回り、2階をプライベートな個室を配置した間取りとし2階の階段を上った場所を家族で利用する書斎とした。

書斎とリビングの吹抜は空間を共有しているので個室を出ればどこでも家族の気配が感じられる様な部屋の配置を行った。

1階はLDKを中心とし隣接する部屋も介しながら出来るだけどの方位からも光、風が入る様に窓の配置を心がけた。

窓は光、通風だけでなく外部空間とも繋がりそこからいろいろな情報を得て住む人の心的影響や空間の広がりを感じさせる機能も持っています。

T邸では日頃何気なく視線が向く場所に窓を配置し空を見せる窓としてリビング吹抜けと階段室に窓を設けました。

また視線の突き当りには壁ではなく窓を設けて外との繋がりや空間の広がりが感じられるように窓を配置しています。

1階は家事室やキッチンに戸を設ける事で部屋間の移動を動きやすくしました。

また家事室をキッチンと脱衣室の間に配置しそこに各個人の洋服置場を設ける事で洗濯前後の衣服の移動が効率良く行えるようにし家事負担の軽減を図った。